冬 ７１

夜中に目覚め、押井守監督の「　スカイ ・ クロラ　」を観る。ワイ的には、

”　人生で最も美しく悲しい映画　”　なんだけど今まで人に勧めて同意されたことがない。



「　変な映画　」「　ワケワカラン　」「　音楽だけはいいね　」

無理もないのであって、これは、　”　存在喪失　”　の映画なんだ。人がいて、

その人にとって代われる人数を ｎ とするとその人の値打ちは ｎ 分の１。

女性には解りにくいコンセプトであって、そりゃそーだ〇〇君のお母さんに替えが効く

訳がない。この映画の主人公たちは　”　キルドレ　”　と言って、要はクローン人間。

人が常に戦争の悲惨さを理解し自制するためにショーとして戦わされ殺され、無限に

コピーされる。ｎ は ∞ なんだ。この悲しみが解かる人間など大勢いてよいはずがない。



乾麺を茹でてパンの掃除。



豚白菜そば。



　「　ここはどこなんだ？　」

　「　宇宙人にさらわれてきたんですよ！　」

　「　あっそーか！　」（　あっそーかじゃねえ！　）



　「　まもなく地球は私たちのもの。オッホホホホ～　」

高らかに笑う美形宇宙人三条美紀。（　紀比呂子のお母さん　）



斬られっぷりの良さも人生においては大事な資質ですね。



指もかじかむのにけい子さん元気やなァ。「　ひらひらを入れてくれ　」言うとるぞ。



身なりのよい若いのがぎょうさん行列。

　「　おいしいですか？」「　おいしいよ　」

釜に来て気持ちが高揚するというのは、それは正しいマインドだよキミタチ。



「　越前屋　」




すき焼きらしきもの。